ドッグランの人工芝、4種類の違いと選び方
愛犬のために、どんな人工芝を選べばいいか
愛犬のためにドッグランを作りたいと思ったとき、まず悩むのが「どの人工芝を選べばいいか」ではないでしょうか。
ホームセンターに行けばさまざまな人工芝が並んでいますが、実はドッグランに適した人工芝と、そうでないものがあります。
この記事では、人工芝の4種類の違いと、ドッグランに最適な選び方をわかりやすく解説します。
目次
人工芝は大きく4種類に分けられる
人工芝は用途によって、大きく以下の4種類に分類されます。
防草用(一般汎用品)
ホームセンターなどで格安で販売されている人工芝です。主な目的は雑草を防ぐことで、見た目は美しいものの、耐久性は高くありません。
・パイルが細く、数が少ない
・基布が薄く、パイル抜け防止の加工が不十分
・踏まれ続けると早期に劣化する
ドッグランでの使用は推奨できません。愛犬が走り回ることで、すぐにパイルが擦り切れてしまいます。
景観・ガーデニング用
ホームセンターやネット通販で「高品質・天然芝に近い」として販売されている人工芝です。見た目は美しく、一般用途には十分な品質ですが、ドッグランとしての耐久性には限界があります。
・見た目は天然芝に近く美しい
・防草用より耐久性は高いが、激しい使用には対応できない
・踏圧・経年劣化によりパイルが寝てしまうことがある
見た目の美しさは魅力ですが、毎日走り回る愛犬には向いていません。
スポーツ施設用(ドッグランに最適)
競技場・フットサル場などのスポーツ施設で使われる人工芝です。アスリートが激しく動いても耐えられる耐久性と安全性を持ちます。充填材不要のノンチップショートパイルが特徴で、ドッグランにはこの種類が最も適しています。
・パイルが太く密集しており、耐久性に優れる
・クッション性が高く、足腰への負担を軽減
・充填材(珪砂・ゴムチップ)が不要なため、愛犬の誤飲リスクが少ない
・清掃が容易で衛生的に保ちやすい
東京オリンピックの国立競技場をはじめ、学校・保育園・公共施設にも多数採用されています。
サッカー場用(ロングパイル)
プロのサッカー場で使われる人工芝で、FIFAやJFAの厳しい品質基準をクリアした認証品です。パイルが60mmと長く「ロングパイル人工芝」と呼ばれます。
・非常に高い耐久性とクッション性
・珪砂・ゴムチップなどの充填材が必要
・充填材が必要なため、ドッグランには不向き
充填材を愛犬が誤飲するリスクがあること、またおしっこが充填材に浸み込んで臭いの原因になることから、ドッグラン用途には適していません。
4種類を比較する
| 防草用 | 景観用 | スポーツ用 | サッカー | |
| 耐久性 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
| クッション性 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
| 充填材 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 |
| 誤飲リスク | 低 | 低 | 最も低い | 高 |
| ドッグランへの適性 | × | △ | 最適 | × |
| 入手しやすさ | 簡単 | 簡単 | 困難 | 困難 |
ドッグランにスポーツ用を選ぶ理由
スポーツ施設用の人工芝がドッグランに最適な理由は、愛犬の行動パターンと合致しているからです。
愛犬は毎日芝の上を走り回り、寝転び、時には芝を舐めたり噛んだりします。この行動に耐えられる耐久性・安全性を持つのは、スポーツ施設用だけです。
また、充填材が不要なノンチップ設計は、愛犬の誤飲事故を防ぎ、清掃も格段にしやすくなります。雨の日でも水はけが良く、いつも清潔な状態を保てます。
スポーツ用人工芝が一般市場にない理由
「スポーツ用が最適なら、なぜホームセンターで売っていないのか」と思う方もいるかもしれません。
理由は主に以下の3つです。
- 大面積施工(野球場・サッカー場)向けに開発された製品のため、1巻が大きく重い
- 門的な施工技術が必要
- 大手スポーツメーカーや施設関係業者が主な販売先のため、一般流通していない
そのため、スポーツ用人工芝を一般家庭のドッグランに使用するには、専門業者を通じて入手・施工する必要があります。
まとめ
ドッグランの人工芝選びで最も大切なのは、「見た目の美しさ」より「安全性と耐久性」です。
- 防草用・景観用はドッグランには不向き
- サッカー場用は充填材の誤飲リスクがあり不向き
- スポーツ施設用(ノンチップショートパイル)がドッグランに最適
愛犬が毎日安心して走り回れる場所をつくるためには、プロ仕様のスポーツターフを選ぶことが、長期的に最もコストパフォーマンスの高い選択です。